今回は、高校・大学受験生や資格勉強をしている方に向けた振り返りノートを書くべきメリットと書き方を紹介していきます。
振り返りノートの目的
そもそも振り返りノートを書く目的から説明していきます。
学習塾に通っている/通っていた人は、一度は書いたことがあるのではないでしょうか?
ただ、何のために書いているのか分からず書いている人が多い印象です。
振り返りノートの目的は、自分の学習状況を見える化することです。
ここでの学習状況は多岐にわたります。
・科目ごとの学習時間
・理解したところと分からなかったところ
・その時の感情
などなど。
振り返りノートを後で見返したときに、自分を客観視できます。
学習塾や予備校に通っている人は、塾や予備校の講師に見せて、フィードバックをもらう機会にもなります。
要するに、自分の学習状況を客観的に見ることが目的です。
振り返りノートを書くメリット
次に、振り返りノートを書くメリットも紹介する。

①理解度・学習定着度が分かる
今の自分が何を覚えていて、何が覚えられていないかが明確になるため、どの科目、分野、単元を優先的に学習すればいいかが分かります。
これは、効率的に学習を進めるうえでも重要です。
②弱点の発見とその対策ができる
①と重複しますが、自分の弱点をはっきりすることで、勉強時間をどこに費やすかが明確になります。
ムラとムダを無くすことは、勉強も仕事でも重要です。
最も効率良く、ムリとムダを無くす方法は、弱点を克服することです。
③達成感と自信の醸成
テスト前や受験前に、振り返りノートを開いて、自分のこれまでの学習記録を見返し、
「自分はこれだけやったんだから大丈夫!」と自信になります。
また、達成感も得られます!
④記述力の向上
毎日、自分の学習状況を書くことで記述力が向上します。
自分の経験上、記述力がない人の共通点として、書かないことが挙げられます。
逆に、記述力がある生徒は、どんなに些細なことでもノートや付箋、教材に直接書き込む習慣がありました。
単純に、書く回数が多いのです。
最初は、箇条書きでもいいので、何か書きましょう。
振り返りノートの書き方 ステップ①
ここから具体的な書き方を紹介していきます。
ステップ①では、学習時間と睡眠時間を記録します。
余力があれば、学習量も記録するとよいでしょう。
学習時間では、総学習時間(合計時間)、科目ごとの学習時間を記録します。
(例)合計8時間 英語180分 数学180分 理科90分 社会30分
+1時間 +30分 ー30分 +60分
睡眠時間を記録することはあまり聞かないかもしれませんが、睡眠は1日のパフォーマンスに直結する大事な要素です。
自分の健康状態の指標にもなるため記入することをおすすめします。
ここでのポイントは、前日と比べいくら増減があったかを記録することです。
増減が計画通りなら問題ないですが、そうでない場合は、なぜ増減が起こったかを考えるきっかけになります。
・苦手な単元だったのか
・疲れていてスピードが遅くなったのか
・よくできていて早く終わったのか
などなど。分析してみてください。
学習量では、使っている参考書の勉強したページ数や解いた問題数を記録すると良いでしょう。
時間が無い人は、科目ごとの解いたページ数と問題数だけでもいいです。
振り返りノートの書き方 ステップ②
その日学んだことを書く。
その日学んだことを書きます。
ここでのポイントは、参考書などを何も見ずに書くことと綺麗に書かないことです。
何も見ない状態で書くことでどれくらい記憶に定着しているかが分かります。
また、綺麗に書く必要はありません。
ノートに綺麗にまとめる人が多いですが、大半が作業になっています。
ここでやることは、覚えたことを思い返すことです。
赤ペンなどの要らないので、書き殴る気持ちで書いてください。
振り返りノートの書き方 ステップ③

感想を書く。
次に感想を書きます。ステップ②であまり書けなかったと思ったら、それを書きます。
とにかく、自分が思ったことを素直に書いてください。
振り返りノートの書き方 ステップ④
自分のやるべき勉強(=TO DO)を考える。

ここでのポイントは、数字を入れることと3日以内にやることを決めることです。
例えば、英語の関係詞ができないと分かったら、「明日、関係詞のページを10ページやる」というふうに書きます。
これは、直近の目標設定になります。
ここでNGなのが、「英語力を上げる」など数字になっていない目標は避けましょう。
目標設定は定量的なもの(=数値化する)にすると覚えておいてください。
振り返りノートの書き方 ステップ⑤
フィードバックをもらう。
ステップ⑤は各個人の判断に委ねます。
学習塾に通っている生徒は、講師の先生に見せてアドバイスをもらうと良いでしょう。
まとめ
今回は、振り返りノートについて、目的、メリット、具体的な書き方を紹介しました。
コツとして
・綺麗に書こうとしない
・箇条書きでもいいので書く
・学習時間や目標は数値化する
ぜひ、今日からできるので、始めてみてください。
今回は、以上。
最後まで読んでくれてありがとう!