今回は、ビジネスの現場で語られる顧客課題について考えていく。
この記事を読むべき人
・革新的なビジネスアイディアを考えている人
・起業や独立を考えている人
【大前提】顧客課題で価値が決まる
よくありがちなことで、壮大なビジネスアイディアが大事だと考えてしまう人が多い。(昔の自分もそうでした…)
もし、そう考えていたなら考え直すことをおすすめする。
なぜなら、良い課題をを選定するかどうかで生み出される価値はほぼ決まるためである。
壮大なアイディアは、価値にならないことがある。
昔、ある企業が歌を再生しながら踊ってくれるロボットを開発した。そのロボット自体は、歌の再生できるかつ踊るという機能を持っていてすごいが、、、そのロボットは何の課題を解決しているだろうか?
ここで言いたいのは、ロボットのようなすごいアイディアでも誰かの課題を解決しなければ価値にはならないということ。

上の場合は、課題<解決策となっている。

価値を出しているのはこれ。
課題>解決策。
「課題が全て解決していないのでは?」という指摘があると思うが、おっしゃる通り。
もちろん、課題を全て解決できることが望ましい。
ただ、オーバーな解決策は価値にならないということを伝えたい。
良い課題の3条件
ここから、良い課題の3条件を書く。
なお、この内容は「解像度を上げる」という本を要約する。
詳しくは「解像度を上げる」を読んでほしい。
良い課題の3条件とは、、、
①大きな課題である
②合理的なコストで、解決できる課題である
③実績をつくれる小さな課題に分けることができる
それぞれ見ていこう
①大きな課題である
大きな課題であれば、解決したときの解決量に応じて得られる価値が大きくなる。
分かりやすく言うと、課題設定は、何点満点のテストを作成するかである。
1000点満点の課題を設定するか、10000点満点の課題を設定するのかで得られる価値も変わる。
点数の高い課題設定を考えてみると、
・少子高齢化に歯止めをかける
・都市部の通勤時間における満員電車の改善
このあたりは、大きな課題になりそうな気がする
また、バーニングニーズを見つけることも重要である。
簡単に言うと、自分が着ている服が燃えていたら、それ以外のことは考えられなくなる切迫した状況で起こるニーズである。このハプニングニーズを見つけられるかが重要である。
課題の大きさは、ハプニングニーズと頻度で決まる。
②合理的なコストで、解決できる課題である
これは、当たり前。
経費には限りがあるため、現実的な課題を選定する必要がある。
資金の制約が厳しいベンチャーが不老不死の課題選定をすることは、非常にナンセンス。
当たり前すぎる内容なので、このぐらいで。
次。
③実績をつくれる小さな課題に分けることができる
要するに、仮説検証(MVP)が作れるかどうかである。
なぜ、MVPが大事かを説明すると、
・直接ユーザーの声を聞けて、PDCAを回せる
・小さな課題が解決できたという実績や実例になる
→投資家からの資金調達が得やすい
小さな課題を選定する際は、一部の顧客が強い痛みを感じている課題もしくは緊急性を感じている課題を選ぶと良い。
まとめ
今回は、良い顧客課題について3つ紹介した。
その3条件とは、
①大きな課題である
②合理的なコストで、解決できる課題である
③実績をつくれる小さな課題に分けることができる
詳しくは、「解像度を上げる」という本を読むと良い。
自分も読み直して、良い顧客課題を見つけていく。
今回は以上。
最後まで読んでくれてありがとう!