ジョブ理論とは何か?
この問いに答えられない起業家は要らない。
多種多様なサービスや商品が存在する現代では、機能が優れたものをつくっても売れない世の中になっています。ちなみに、日本の新規事業開発の成功確率は7%です。
成功する7%と失敗する93%の違いは何か?
成功する事業は、商品 / サービスが優れていたり、莫大な広告宣伝費をかけていたりしているかもしれませんが、根本的な要因ではありません。
新規事業開発で上手くいかない原因は顧客理解が足りないことだと断言できます。すなわち、顧客解像度が低いことです。そこで、企業は顧客解像度を上げるために、定量分析を繰り返します。もちろん、定量分析も大事ですが、「都内に住んでいる30代年収350万円の男性」といったデータばかり集めても本質的な顧客理解にはつながりません。
大事なのは、
- 顧客がなぜその商品を必要としているか
- 顧客のペイン、すなわち困りごとは何か
- 顧客のニーズ、インサイトは何か
これらを把握することです。
そこで、用いる考え方がジョブ理論です。
ジョブの定義は、「ある特定の状況で顧客が成し遂げたい進歩」である。
クレイトン・M・クリステンセン他著 ジョブ理論
新規事業開発でジョブ理論の考え方を用いるとは、顧客がその商品 / サービスを利用する理由とその使い方に焦点を当てることです。
顧客解像度が高まって、どんなコンセプトを売るか決まります。
売るのはコンセプト(=WHAT)です。
なお、コンセプトには、機能面だけでなく、社会面と感情面もあります。
それらの要素が重要であるかも本書で解説されております。
ジョブ理論を勉強すると、顧客視点の考え方や価値創造についての理解が深まります。
最後にもう一度。
ジョブ理論を知らない起業家は要らない。
今回は、以上。
最後まで読んでくれてありがとう!