今回は、「隻眼の残像」を観て率直に思ったことを書いていく。
なお、映画本編の内容に触れるためまだ観てない人はネタバレ注意。
今回は、個のキャラクターが活かせれているかつまとまりがあって、カッコいい。
特に長野県警を中心とする警察陣と小五郎がカッコいい。
ここからネタバレ要注意!
【総評】大人向けのコナン
コナンにしてはちょっと渋めの大人向けな印象。
国が絡む事件で、公安含む警察組織、さらに内調 (内閣情報調査室)まで登場する社会系な物語。
犯人の動機に関わる「司法取引制度」も登場しガッツリサスペンス!
司法取引制度に関しては、別の記事で書こうと思う。
コナン君はスケボーの選手になれる
コナン君のスケボー技術が長けているのは知っていたが、改めてコナン君のスケボーに圧巻した。
日比谷公園や霞が関あたりの土地勘がある人は共感してほしいのだが、あのエリアをバイクやスケボーで移動するのは、相当の技術力が必要…シンプルに犯人もコナンもすごい。
コナンは、スケボー選手を目指してもいいのでは…と改めて思った。
まさかの京極さん登場
まったく予想していなかった京極さんが登場し、びっくり。登場といっても園子の妄想にすぎないが…
映画で見るのは、「紺青の拳」以来だった気がする。
公安は怖い&風見さんお疲れ様です!
安室さんや風見さん、黒田管理官と公安メンバーが登場!
特に今作は風見さん大活躍?と言うよりはお仕事お疲れ様かな笑
安室さんという上司だけでなく、コナン君のお願いまで…缶コーヒー飲んでいるシーンが印象に残った。ただ、公安だけあって優秀。コナン君からの調査依頼や小五郎の拳銃に関する処理など…
本当にお疲れ!
ちなみに、安室さんはポアロからコナン君のサポート。今作は感情的になることなく全体的に冷静。
ただ、最後シーンは公安の0だけあって怖さあり。
任務遂行のためなら手段を選ばない姿勢はさすが公安警察!
黒田管理官に関して言うと、思ったより登場シーンが少なかった気がする。
長野県警との絡みも見たかった…
元太と光彦は本当に小1か?
大和警部らの車を襲撃した犯人と遭遇してしまう元太と光彦。
危ないところ蘭姉ちゃんに助けられるも蘭姉ちゃんがピンチに。そんな中、元太の嚙みつきと光彦の写真、そして迫真の演技。何とか犯人を追い払うことに成功。
元太と光彦で雪山で言うと「沈黙の15分」での喧嘩シーンが印象に残っているが、本作ではその二人が共闘している(もしくは協力)シーンが絆の強さを感じれる場面で良かった。
高木刑事は大人っぽくなった気がする
実は「ハロウィンの花嫁」以来の久しぶりの登場の高木刑事。
映画を観ていて思ったことは、以前より大人っぽくなった?
今作の高木刑事は大きな活躍はないものの、以前より堂々している気がする。
雪崩のシーンでも佐藤刑事を守っていたりと以前の弱気な感じはなく、男らしさがあり頼もしく感じた。
やっぱり灰原は天才科学者でコナンのパートナー
前作に比べ、少し出番が増えた灰原。といっても登場シーン自体はかなり少ないもののしっかり活躍している。ラストシーンのレーザーを打つシーンでのコナンとの連携プレイは見事だった。
個人的に好きなシーンとして、アガサ博士の後輩のおじさんや蘭姉ちゃんに褒められているシーンと幸せの鐘を見つめている後ろ姿のシーンは良かった。
本当に世界有数の科学者になれるのでは…
長野県警vs犯人のアクションシーン
今作でもいくつかアクションシーンが登場していますが、特にドキドキハラハラしたシーンは雪山で長野県警3人と犯人が拳銃で撃ち合うシーン。最初は、大和警部が1人で歩いていたところを上原刑事に止められ「自殺志願者」とまで言われる羽目に…その直後、犯人の銃弾が…
しかし、これは犯人をおびき出すため大和警部が仕掛けたもの。諸伏警部が拳銃の弾がきた方角から犯人の位置を特定します。大和警部と諸伏警部はライバル関係と言われていますが、ここぞという時は見事な連携プレイ!ただ、犯人も手強い相手。優秀な長野県警ですら苦戦するほど…
眠らない小五郎活躍
予告編から眠らないと宣言していたとおり、眠らずに活躍。
しかも、今作では得意の拳銃を披露!大和警部と風見刑事のを使用と大胆!
また、雪崩から逃げるシーンやラストシーンでコナンを抱えているのも良かった。
個人的に、原作でも小五郎が拳銃を使用して活躍するシーンを見てみたい。
あとは、ワニのことで涙を流す小五郎の姿は普段、酔っぱらっているイメージが強いこともあり、新鮮に見えた。
警察学校組みたいに、ワニとの過去編も見てみたい…
小五郎お疲れ様でした!
諸伏警部
原作では、推理中心でアクションシーンの印象がなかった諸伏警部ですが、今作では拳銃シーンや大和警部を庇うシーンなどアクティブな場面が多く新鮮だった。
また、諸伏警部が氷が張った池に落ちたときに殉職した諸伏景光が登場。ハロウィンの花嫁以来の登場
そのシーンで気になったセリフで、安室さんと赤井さんが逃がしてくれたとのこと。このセリフの真偽は果たして…
大和警部カッコいい
今作は、大和警部のためにつくられたと言っても過言でないぐらい回想や活躍が多かった。
映画冒頭では、拳銃を所持した大和警部が犯人を追うシーンからスタート。大和警部というと、片目に×の傷があり怖い印象だが、実は結構イケメン。なおかつ推理力もある優秀な刑事だ。
今作でカッコいいシーンを2つ厳選する。
一つ目は、夜道の山道を上原刑事との車内シーン。2人の会話も良かったが、犯人に襲われてからの大和警部は男前だった。車のガソリンタンクを狙われ爆発寸前の車から上原刑事を抱えて脱出するシーンはお見事。
あのシーンを見たとき、原作のバスジャック事件でコナンが灰原を抱えてバスから脱出するシーンを思い出した。あのときのコナンもカッコよかったな~。
2つ目は最後、犯人を確保して警察学校時代に教わった心得を犯人に向かって、佐藤刑事や高木刑事らと共に言うシーン。大和警部の警察官としての深淵を感じる。
あと、大和警部の価値観についても触れておきたい。
コナンや諸伏警部は、
①他人の命
②自分の命
の優先順位があるのに対して
大和警部の場合は
①他人の命
②自分の命なし
ぐらいの価値観があるように思えた。
実際、今作でも上原刑事に「自殺志願者」と言われるぐらい…
大和警部、自分の命も大事にしてと言いたい。
まとめ
今作は、小五郎や長野県警、公安などが活躍や内調の登場など面白い反面、司法取引制度という大人向けでもあった。
内調や司法取引制度の話は別で記事を書こうと思う。
また、コナンファンなら気づいているかもしれないが、「隻眼の残像」は劇場版第4作目の「瞳の中の暗殺者」のオマージュも多い。ここ数年の作品の劇場版のオマージュについても記事で書く予定。
今回は以上。
最後まで読んでくれてありがとう!